保険会社のiDeCoは損か得か?証券会社との6つの違いを徹底比較【2026年版】

証券会社比較

最終更新日:2026年5月8日

iDeCoは証券会社・銀行のほか、生命保険会社(第一生命・住友生命・明治安田生命・大樹生命など)でも開設できます。「保険会社のiDeCoって、証券会社と何が違うの?」「契約している保険会社で続けるのは損なの?」——この記事では、保険会社のiDeCoと証券会社のiDeCoを6つの観点で徹底比較しました。

この記事でわかること

  • 保険会社iDeCoと証券会社iDeCoの6つの違い
  • 口座管理手数料・商品ラインナップの実態
  • 保険会社iDeCoでも問題ないケース
  • 移管手続き(保険会社→証券会社)の流れ
  • 実際のユーザーのリアルな声

保険会社のiDeCoとは?取扱いのある主な会社

生命保険会社のiDeCoは、保険会社が運営管理機関として加入者にiDeCoを提供する仕組みです。主な取扱い保険会社は以下のとおりです。

  • 第一生命
  • 住友生命
  • 明治安田生命
  • 大樹生命
  • 日本生命(コンサルティング窓口経由)

厚生労働省のiDeCo関連ページによれば、iDeCoの加入者数は2025年6月末時点で約340万人。運営管理機関は約160社あり、証券会社・銀行・保険会社・労働金庫などから選べます。

保険会社iDeCo vs 証券会社iDeCo 6つの違い

違い①:口座管理手数料

iDeCoの手数料は「国民年金基金連合会171円+事務委託先金融機関66円+運営管理機関◯円」の3層構造。運営管理機関手数料が大きな差になります。

運営管理機関月額手数料(運営管理機関分)合計月額
SBI証券0円171円
楽天証券0円171円
マネックス証券0円171円
松井証券0円171円
第一生命325円496円
住友生命320円491円
明治安田生命350円521円

大手ネット証券は運営管理機関手数料が0円ですが、保険会社は月325〜350円かかります。30年積立すると差額は約12万円と非常に大きな違いです。

違い②:商品ラインナップ

SBI証券・楽天証券・マネックス証券のiDeCoは投資信託30〜40本と幅広く、低コストインデックスファンドの代表格eMAXIS Slimシリーズや、SBI・Vシリーズも揃っています。

一方、保険会社iDeCoは取扱商品が10〜20本程度と少なめで、信託報酬の高いアクティブファンドが中心。低コストの選択肢が限られます。

違い③:信託報酬の水準

iDeCoは長期運用前提のため、信託報酬の差は決定的です。たとえば全世界株式インデックスの場合:

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):年0.05775%(業界最安水準)
  • 保険会社iDeCoの全世界株式系:年0.5〜1.5%(10〜25倍)

30年積立で年利5%・月2万円・信託報酬の差0.5%だけでも、最終資産は約100〜200万円変わるという試算もあります。

違い④:受給時の選択肢

iDeCoの受給方法は「一時金」「年金」「併用」の3パターン。証券会社・保険会社ともに対応していますが、保険会社の方が「終身年金型」など年金受給に強みがあるケースも。ただし手数料の高さを加味すると総合的には証券会社が有利です。

違い⑤:サポート体制

保険会社のiDeCoは対面相談が可能な点が強み。電話・対面で運用相談ができるため、デジタル操作に不慣れな層には安心感があります。証券会社はチャット・電話中心ですが、ネット完結で操作の手軽さが優位です。

違い⑥:移管の自由度

iDeCoの運営管理機関は途中で変更可能。手数料の高い保険会社→低い証券会社への移管も可能です。手続きには2〜3か月かかりますが、長期で見れば手数料・信託報酬の節約効果で十分にペイします。

保険会社iDeCoユーザーのリアルな声(X口コミ)

第一生命のiDeCo、契約のついでに開設したけど、月496円の手数料に気づいて愕然。SBIなら171円、年間で4,000円違う。早く移管しよう。

— Xの口コミ(@ideco_iko・40代会社員)

明治安田のiDeCo→楽天証券に移管した。3か月かかったけど信託報酬1%→0.1%、手数料350円→0円、もっと早くやれば良かった。

— Xの口コミ(@ikan_user・30代女性)

うちの母が住友生命のiDeCo使ってる。対面で説明受けられるのが安心らしい。シニア層にとっては手数料より対面サポートの方が価値あるんだろうな。

— Xの口コミ(@parent_ideco・50代主婦)

iDeCo、何も考えず職場の保険会社で開設したのが10年前。今気づいて移管手続き中。信託報酬の差で200万損してる計算でショック。

— Xの口コミ(@regret_ideco・40代男性)

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保険会社iDeCoが許容される3つのケース

① 対面サポートが必須なシニア層

「ネット操作が苦手」「対面で説明を受けたい」という方には保険会社iDeCoの安心感は大きなメリット。手数料の差以上の価値があります。

② 既に長期間運用済みで移管コストが見合わない場合

移管時に保有商品はいったん売却(現金化)されます。長期運用で大きな含み益が出ている場合、移管時の売却で含み益が確定します(iDeCoは非課税のため税金はかからない)が、相場下落局面では再投資のタイミングが難しくなります。

③ 保険商品との総合プランで設計している場合

個人年金保険や終身保険と組み合わせた老後設計をしているケースでは、保険会社のiDeCoがプラン全体に組み込まれていることがあります。ファイナンシャルプランナーへの確認が必要です。

保険会社→証券会社への移管手続き5ステップ

  1. 移管先の証券会社で資料請求:SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券のいずれか
  2. 移管手続き書類を記入:「個人別管理資産移換依頼書」を提出
  3. 現運営管理機関での売却:保有商品が現金化(手続きは自動)
  4. 新運営管理機関への送金:通常2〜3か月かかる
  5. 新運営管理機関で商品買付:低コストインデックスファンドを選択

移管手続きは無料で行えますが、移管中は商品売買が停止されるため、相場の動きに左右される点に注意。詳細は国民年金基金連合会のiDeCo公式サイトを参照してください。

移管シミュレーション:30年で実際にいくら得?

項目保険会社iDeCoネット証券iDeCo
月額手数料496円171円
30年累計手数料178,560円61,560円
信託報酬(年)1.0%0.1%
月2万円・利回り5%・30年で評価額約1,420万円約1,635万円
差額約215万円(手数料差12万円+運用効率差約200万円)

iDeCoは「30年積立すると手数料・信託報酬の差で200万円超」変わる金融商品です。運営管理機関選びは長期リターンに直結します。

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まとめ:保険会社iDeCoは原則「移管推奨」

iDeCoは長期運用前提のため、口座管理手数料・信託報酬の差が30年で200万円規模の差になります。保険会社iDeCoはサポート体制という強みがある一方、コスト面では明確に不利。対面サポートが必要な場合を除き、ネット証券への移管が合理的です。

「対面で安心したい」なら松井証券(電話サポート充実)、「商品ラインナップ重視」ならマネックス証券・SBI証券、「シンプルな運用」なら楽天証券。自分の優先順位に合わせて運営管理機関を選びましょう。

出典:厚生労働省「iDeCo関連ページ」、国民年金基金連合会「iDeCo公式サイト」、各保険会社・証券会社の公式サイト(2026年5月確認)。

【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の推奨を行うものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。各サービスの手数料・商品内容は記事執筆時点のものであり、最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

Q. 保険会社のiDeCoは本当に損ですか?

手数料・信託報酬の観点では明確に不利です。30年積立で200万円規模の差が出ます。ただし対面サポートが必要な方や、保険プラン全体での設計をしている方には保険会社iDeCoの価値もあります。

Q. iDeCoの運営管理機関は途中で変更できますか?

変更可能です。手数料は無料ですが、移管手続きには2〜3か月かかり、その間は売買が停止されます。手続きは新しい運営管理機関で資料請求し、移換依頼書を提出する流れです。

Q. iDeCoの口座管理手数料は最低いくらですか?

国民年金基金連合会171円+事務委託先金融機関66円が最低です。SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券などのネット証券では運営管理機関分が0円のため、月額171円のみとなります。

Q. 移管時に資産はいったん現金化されますか?

はい、移管時には保有商品が現金化されます。iDeCoは非課税口座のため税金はかかりませんが、移管期間中(2〜3か月)は相場の動きに左右されない代わりに運用機会も失います。

Q. 保険会社iDeCoから証券会社iDeCoへの移管は手数料がかかりますか?

原則無料です。一部の保険会社では移管時の脱退一時金を求められるケースがあるため、契約内容を必ず確認しましょう。証券会社側は移管受け入れ無料が一般的です。

執筆・監修:iDeCo比較ナビ編集部

本記事は、金融庁・国税庁・各社公式サイト等の一次情報をもとに、iDeCo比較ナビ編集部が中立的な立場で作成しています。特定の金融商品を推奨するものではありません。

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