「iDeCoとNISA、どちらを先に始めるべき?」は老後資産形成の最重要な問いの一つです。本記事では年収・状況別の優先順位と両方使う場合の最適な積立配分を解説します。
📊 結論を先にお伝えすると
- 節税効果最優先なら → iDeCo先行(所得控除で確実に節税)
- 流動性優先なら → NISA先行(いつでも引き出せる)
- 理想は → iDeCoを上限まで拠出してからNISAを埋める
1. iDeCoとNISAの違いを3点で整理
| 比較項目 | iDeCo | 新NISA |
|---|---|---|
| 節税の種類 | 掛金が所得控除(確実な節税) | 運用益・売却益が非課税 |
| 引き出し | 原則60歳まで不可 | いつでも可能 |
| 年間上限 | 月1.2〜6.8万円(職業による) | 年360万円(つみたて+成長) |
| 対象年齢 | 20〜65歳未満 | 18歳以上(上限なし) |
2. 年収・状況別の優先順位
| 年収・状況 | おすすめ優先順位 | 理由 |
|---|---|---|
| 年収300万円未満 | NISA優先 | 所得税率が低くiDeCoの節税効果が小さい。流動性が重要 |
| 年収400〜700万円(会社員) | iDeCo上限 → 残りをNISA | 節税効果が大きく、老後資金の確保にも有効 |
| 年収700万円以上 | iDeCo上限 → NISA上限まで | 節税効果が高く、両方の枠を最大活用すべき |
| 自営業・フリーランス | iDeCo最優先(月最大6.8万円) | 厚生年金がなく老後資金の必要性が高い。節税効果も最大 |
| 住宅購入を5年以内に予定 | NISA優先 | iDeCoは60歳まで引き出せないため頭金に使えない |
3. 両方使う場合の積立配分例
年収500万円・月の投資予算3万円の場合
| 配分 | 金額 | 狙い |
|---|---|---|
| iDeCo | 月2万円(上限) | 年間6.9〜8.3万円の節税 |
| 新NISA(つみたて) | 月1万円 | 非課税運用・流動性確保 |
年収700万円・月の投資予算5万円の場合
| 配分 | 金額 | 狙い |
|---|---|---|
| iDeCo | 月2万円(上限) | 年間約9万円の節税 |
| 新NISA(つみたて) | 月3万円 | 年間36万円の非課税積立 |
4. iDeCoを優先すべき理由(節税の確実性)
NISAの節税(運用益非課税)は運用利益が出ないと恩恵がありませんが、iDeCoの節税(掛金の所得控除)は拠出した年に確実に節税効果が得られます。年収500万円・月2万円なら毎年7〜8万円が確実に手元に残ります。
まとめ
- 年収400万円以上の会社員はiDeCo上限まで拠出してからNISAが基本
- iDeCoの節税は確実(掛金が所得控除)・NISAの節税は条件付き(運用益非課税)
- 近い将来の大きな出費がある場合はNISAを優先(iDeCoは引き出せない)
- 自営業・フリーランスはiDeCoを最優先(月6.8万円・節税効果が最大)
よくある質問
Q. iDeCoとNISAは同じ証券会社で持てますか?
はい、同じ証券会社でiDeCoとNISA(つみたて・成長投資枠)の両方を持てます。SBI・楽天・マネックス・松井証券などで一括管理が可能です。
Q. iDeCoを始めたらNISAは解約しなければいけませんか?
解約する必要はありません。iDeCoとNISAは別々の制度で、併用が推奨されています。iDeCoを追加するだけでOKです。


