60歳以降のiDeCo手続き|加入・掛金・受給開始で確認すること

運用・出口戦略

最終更新日:2026年7月26日

iDeCoは60歳になると自動的に受け取る制度ではありません。60歳以降は、掛金を拠出し続けられるか、運用だけを続けるか、老齢給付金をいつ請求するかを、それぞれの条件に分けて確認します。

特に「65歳まで積み立てられる」という説明は、全員に当てはまるわけではありません。国民年金の被保険者であることや、老齢基礎年金・iDeCoの老齢給付金を受給していないことなど、加入要件を満たす必要があります。この記事では、60歳前後で確認する順番を整理します。

60歳になったら最初に確認する4項目

  1. 通算加入者等期間から、いつ老齢給付金を請求できるか
  2. 国民年金の被保険者区分と、掛金を続けるための加入要件
  3. 受給を始めずに運用指図者として資産を保有するか
  4. 退職金・公的年金の予定と、受取方法の確認先

60歳でも受給開始できないことがある

iDeCoの老齢給付金は原則60歳から請求できます。ただし、60歳時点の通算加入者等期間が10年に満たない場合は、受給開始可能な年齢が61歳から65歳へ繰り下がります。まずは加入者資格を取得した日や移換期間を含む通算加入者等期間を、加入先の記録で確認しましょう。

受給権が発生した後は、75歳に達するまでの間に請求します。60歳で受け取るか、受取開始を後ろにするかは、生活資金、退職時期、退職金や公的年金の予定、資産の値動きを踏まえて判断します。

掛金を続けられるかは年齢だけでは決まらない

60歳以降も掛金を拠出できる可能性はありますが、65歳未満で国民年金の被保険者であること、老齢基礎年金やiDeCoの老齢給付金を受給していないことなどの要件があります。会社員であれば、勤務先の企業年金制度も確認が必要です。

そのため、「60歳を過ぎたら誰でも65歳まで積み立てられる」とは言えません。継続を考える場合は、加入先の運営管理機関と勤務先に、現在の被保険者区分、企業年金の有無、必要な届出を確認してください。

状況先に確認すること
60歳以降も働く国民年金の被保険者区分、企業年金の有無、掛金拠出の加入要件
退職・離職する被保険者区分の変更、移換や運用指図者への手続き、必要書類
受給開始を考える通算加入者等期間、受給開始可能な年齢、加入先の給付案内
受給を急がない運用継続中の資産変動、手数料、加入先で必要な手続き

掛金を出さずに運用を続ける場合

掛金の拠出を続けない場合でも、受給開始前に資産を運用し続ける選択肢があります。この場合は運用指図者となる手続きが必要になることがあります。手続き期限を過ぎて自動移換となると、運用が止まり、手数料がかかる場合があるため、退職・資格喪失時の案内は早めに確認してください。

運用を続ける間は、保有商品の値動きや手数料も確認します。運用指図者になることが常に有利という意味ではなく、受給可能年齢、資金の使途、商品内容を踏まえて決めます。

受取方法と税金は専用記事で確認する

一時金・年金・併用のどれで受け取るかは、退職金や公的年金、過去の退職手当等との関係で確認事項が変わります。年齢だけで受取方法を決めず、加入先の給付案内と国税庁の資料を確認してください。

iDeCoの受取方法はどう選ぶ?一時金・年金・併用の確認事項では、必要な資料と確認順を整理しています。退職金との税金の関係は、iDeCoと退職金の税金で確認してください。

60歳以降の手続きで用意するもの

  • 加入者資格を取得した時期や移換の記録が分かる書類
  • 現在の国民年金の被保険者区分と、勤務先の企業年金に関する情報
  • 加入先から届く残高通知・給付請求の案内
  • 退職金・企業年金・公的年金の受取予定に関する資料

制度改正が予定されている場合もあるため、この記事だけで加入可否を断定せず、手続き時点のiDeCo公式サイトと加入先の案内を確認してください。

よくある質問

Q. 60歳を過ぎてもiDeCoに加入できますか?

A. 年齢だけでは決まりません。65歳未満で国民年金の被保険者であることなどの要件を満たす必要があります。勤務先の制度や年金受給状況も含めて確認してください。

Q. 65歳まで必ず掛金を拠出できますか?

A. いいえ。65歳未満であっても加入要件を満たさない場合は拠出できません。加入先またはiDeCo公式サイトで個別の加入可否を確認します。

Q. 60歳で受け取らないとどうなりますか?

A. 受給権が発生した後、75歳に達するまでの間で請求時期を選べます。運用を続ける場合は、資産変動や手数料、加入先での手続きも確認します。

Q. 退職時に何もしないとどうなりますか?

A. 資格喪失後に必要な手続きをしないと自動移換となる場合があります。退職・転職時は、iDeCoの転職・退職時の手続きを確認してください。

まとめ

60歳以降のiDeCoでは、掛金の継続、運用の継続、受給開始を別々に確認します。65歳まで一律に積み立てられると考えず、年金の被保険者区分、受給状況、加入先の案内を確認して手続きを進めましょう。

主な参照先

本記事は一般的な制度情報です。加入可否、手続き期限、手数料、受給開始可能年齢は個別の状況と加入先の取扱いで異なります。手続き前にiDeCo公式サイトと加入先の最新案内を確認してください。

執筆・監修:iDeCo比較ナビ編集部

本記事は、金融庁・国税庁・各社公式サイト等の一次情報をもとに、iDeCo比較ナビ編集部が中立的な立場で作成しています。特定の金融商品を推奨するものではありません。

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