iDeCo会社員の掛金上限【月2.3万円?】企業年金ありなし別に早見表で解説

iDeCo基礎知識

会社員のiDeCo掛金上限は、勤め先の企業年金制度によって変わります。企業年金なしの会社員は月23,000円、企業型DCありの会社員は条件により月20,000円前後、公務員は月20,000円が目安です。本記事では、会社員のiDeCo掛金上限を企業年金ありなし別に早見表で整理し、2024年12月の改正、年収別の節税効果、掛金変更手続きまで一気に確認できるように解説します。

最終更新日:2026年6月13日/本記事は国民年金基金連合会・厚生労働省・国税庁の公式情報をもとに編集部が作成しています。掛金上限額は職業・企業年金制度の有無で異なります。最新情報は必ず一次情報・iDeCo公式サイトでもご確認ください。

目次

なぜ会社員(企業年金なし)の上限は月2.3万円なのか

iDeCoは「老後の年金を自分で上乗せする制度」。すでに公的年金(国民年金・厚生年金)に加え、会社で企業年金(企業型DC・DB=確定給付企業年金)に入っている人ほど、追加で積み上げられる上限が小さくなる仕組みです。

会社員で「企業年金なし」とは、勤め先に企業型DCもDBも厚生年金基金もない状態のこと。中小企業や設立まもないスタートアップに多いパターンで、厚生年金以外の年金的な備えがないため、その分iDeCoで上乗せできる枠が大きく設定されています。それが月2万3,000円(年27万6,000円)です。

逆に大企業勤務で企業型DC・DB両方ありの人は、月1万2,000円〜2万円に制限されます。「自分の勤め先の制度状況」を給与明細・就業規則・退職金規定で必ず確認しましょう。

職業別iDeCo掛金上限【2026年最新版・一覧表】

区分職業・条件月額上限年額上限
第1号自営業・フリーランス・学生68,000円816,000円
第2号A会社員(企業年金なし)23,000円276,000円
第2号B会社員(企業型DCのみ加入)20,000円240,000円
第2号C会社員(DB・DC両方加入/DBのみ)12,000円→20,000円※144,000円→240,000円
第2号D公務員(共済組合員)12,000円→20,000円※144,000円→240,000円
第3号専業主婦(夫)・扶養配偶者23,000円276,000円

※第2号C・Dは2024年12月の制度改正で月1.2万円→月2万円に拡大。ただし「企業型DCの掛金+iDeCo=月5.5万円まで」の通算上限ルールに注意。

第1号(自営業)は国民年金基金との合算で月6.8万円。たとえば国民年金基金に月3万円拠出している場合、iDeCoは月3.8万円までしか掛けられません。

2024年12月+2025年の改正で何が変わったか

2024年12月施行:公務員&DB加入会社員の上限拡大

2024年12月の確定拠出年金法改正で、長らく月1万2,000円に抑えられていた公務員・DB加入会社員のiDeCo上限が月2万円に拡大。年間9万6,000円→24万円と、節税枠が2倍以上に。所得税20%・住民税10%の人なら、追加で年間4万円超の節税が可能になりました。

注意点として、「会社の企業型DC掛金+iDeCo掛金が月2万円を超える場合は、iDeCo側を減額」する必要があります。会社で毎月企業型DCを上限近くまで拠出している人は、iDeCoの上限が形式上拡大しても実質的に変わらないケースも。

2025年改正案:iDeCo加入年齢70歳までに延長

国会で審議中の改正案では、現在「65歳未満」となっている加入可能年齢を「70歳未満」に延長する方向で進んでいます。施行は2026年中の見込み。これにより、定年延長で70歳まで働く人もギリギリまでiDeCoの節税メリットを享受可能に。出典:厚生労働省 確定拠出年金制度

会社員の3パターン徹底解説

パターンA:企業年金なしの会社員(月2.3万円)

中小企業・スタートアップ・設立20年以内の会社に多いパターン。iDeCoの掛金上限が会社員区分の中で最大です。年収500万円・所得税20%・住民税10%の人なら、年間27.6万円拠出で年間8.28万円の節税(住民税還付分含む)。30年継続なら約250万円の節税効果になります。

就業規則の「退職金規定」「企業年金規定」を見て「該当なし」「退職金一時金のみ」と書かれていれば、ほぼこのパターン。総務・人事に「うちは企業型DC・DBはありますか?」と確認するのが確実です。

パターンB:企業型DCのみ加入の会社員(月2万円)

大企業の若年層・中堅企業に多いパターン。iDeCoとの併用で月2万円まで(企業型DCの掛金+iDeCo=月5.5万円通算上限ルールあり)。会社の企業型DC掛金がすでに月3.5万円以上ある人は、iDeCoの上限が事実上削られます。

確認方法:会社の年金事務局またはDC運営機関(野村・第一生命・三井住友信託など)から送られてくる「掛金通知書」をチェック。記載されている毎月の事業主掛金額がそのまま影響します。

パターンC:DB加入or公務員(月1.2万円→2万円)

大企業・金融・公務員に多いパターン。2024年12月改正で月2万円に拡大したものの、企業型DCにも加入している場合は通算ルールで実質1.2万円のままになるケースもあります。総務省・各自治体共済組合の最新通知を必ず確認しましょう。

年収別の節税シミュレーション【会社員・月2.3万円拠出】

年収所得税率住民税率年間節税額30年累計
300万円5%10%41,400円約124万円
500万円10%10%55,200円約166万円
700万円20%10%82,800円約248万円
900万円23%10%91,080円約273万円
1,200万円33%10%118,680円約356万円

節税額の計算式:年間掛金 27.6万円 ×(所得税率+住民税率)。年収が高い人ほど節税効果が大きいのがiDeCoの特徴です。さらに運用益も非課税。インデックスファンドで年4%運用と仮定すると、30年後の元利合計は約1,600万円(拠出元本828万円)。出典:iDeCo公式サイト 国民年金基金連合会

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よくある勘違い・つまずき5選

① 「会社員は全員月2.3万円」だと思い込み

2.3万円なのは「企業年金なし」だけ。企業型DC・DBに加入していると上限が下がります。求人広告で「企業型DC完備」と書かれていれば自動的にパターンB以下になります。

② 「年単位で拠出」を知らずに月額固定で損

2018年から「年単位拠出(月最大上限の12倍を年内で自由配分)」が可能に。ボーナス月だけ多く拠出する戦略が使えます。ただし証券会社によっては年単位拠出に対応していないので、申込前に要確認。

③ 上限ぴったりに設定→引き落とせず未拠出に

iDeCoの掛金は毎月26日に銀行口座から引き落とし。残高不足で2回連続失敗すると、その月の拠出はゼロになり追納できません。給与振込口座・固定費引落口座と分けて、専用の口座でiDeCo引落を設定するのが鉄則です。

④ 転職で企業年金の加入状況が変わったのに掛金を放置

転職して企業型DC加入会社→企業年金なし会社に移った場合、上限が月2万円→月2.3万円に拡大します(手続きで変更可)。逆に上限超過する場合は速やかに減額しないと、超過分が翌年返金される手間が発生。

⑤ 配偶者の扶養に入っているのに「会社員」で申込

第3号被保険者(専業主婦・扶養配偶者)の上限は月2.3万円。会社員ではないので注意。なお、配偶者の扶養範囲内パート(年収130万円未満)の人は第3号のままです。

X(旧Twitter)の口コミ・体験談

iDeCo掛金変更・停止の手続き方法

掛金額は年に1回まで変更可能(毎年12月〜翌11月の拠出スケジュールに対し1回)。手続きは加入している運営管理機関(証券会社)で「加入者掛金額変更届」を提出するだけ。Web完結対応の証券会社(SBI・楽天・マネックス・松井)なら所要5分です。

掛金停止も可能ですが、停止中も口座管理料(月171円程度)は継続発生。再開時は再度書類提出が必要で1〜2ヶ月かかります。短期間の資金繰り悪化なら、停止より「月5,000円に減額」のほうが管理コスト的にお得です。

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【免責事項】本記事は投資情報の提供を目的としており、特定銘柄・特定商品の購入を推奨するものではありません。投資にはリスクがあり元本保証はありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。掛金上限は法改正により変更される場合があるため、最新情報はiDeCo公式サイト・厚生労働省の発表をご確認ください。

FAQ:iDeCo掛金上限の疑問

Q. 自分の勤め先に企業年金があるか確認する方法は?

A. 一番確実なのは人事・総務に「企業型DC・DBの加入有無」を確認すること。給与明細の控除欄に「企業型DC」「企業年金」の項目があれば加入中。退職金規定や福利厚生案内に「確定拠出年金制度あり」と書かれていれば加入の可能性が高いです。

Q. iDeCoの上限を超えて拠出するとどうなる?

A. 超過分は翌年に「返金」されます。所得控除は受けられず、無駄になります。職業や勤め先が変わるタイミング(転職・退職・育休など)で上限が変わるため、変更時は速やかに掛金変更届を提出しましょう。

Q. 掛金は毎月同じ額でないとダメ?

A. 2018年から「年単位拠出」が可能になり、月ごとに異なる金額(合計が年上限以内)で拠出できます。ボーナス月に多めに拠出し、それ以外は少額にするなどの戦略が使えます。ただし対応していない金融機関もあるため、申込前に確認を。

Q. iDeCoとNISAは併用できる?

A. 併用できます。iDeCoは老後資金(60歳まで引出不可)、NISAは中長期の資産形成(いつでも引出可)と性質が異なるため、両方使うのが王道。「掛金所得控除」「運用益非課税」「受取時の退職所得控除」の3つの節税が使えるiDeCoを優先しつつ、流動性が必要な分はNISAで運用するのがおすすめです。

Q. 公務員のiDeCo上限はいつから月2万円になったの?

A. 2024年12月の確定拠出年金法改正で、公務員のiDeCo上限が月1万2,000円から月2万円に拡大されました。すでにiDeCoに加入している公務員も、共済組合経由で変更手続きをすれば月2万円まで拠出できます。

Q. 専業主婦でもiDeCoに入れる?節税効果はある?

A. 第3号被保険者(扶養配偶者)として月2.3万円まで加入可能。ただし所得がないため掛金所得控除の節税効果はゼロ。運用益非課税・受取時控除の2つはメリットになりますが、節税重視ならNISAのほうが向いている場合もあります。

まとめ:自分の区分を把握してiDeCo上限をフル活用

iDeCoの掛金上限は「職業区分+勤め先の企業年金有無」で決まります。会社員(企業年金なし)は月2.3万円、企業型DCのみは月2万円、DB加入or公務員は月2万円(2024年12月改正)、自営業は月6.8万円、専業主婦は月2.3万円。

節税効果を最大化するには「自分の区分の上限ピッタリ」で拠出するのが理想ですが、家計の状況に応じて月5,000円〜の少額スタートもOK。途中で増額・減額・停止も柔軟に対応できます。まずは口座管理料0円のネット証券で口座開設し、月5,000円から始めてみるのが王道ルートです。

執筆・監修:iDeCo比較ナビ編集部

本記事は、金融庁・国税庁・各社公式サイト等の一次情報をもとに、iDeCo比較ナビ編集部が中立的な立場で作成しています。特定の金融商品を推奨するものではありません。

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