iDeCo掛金上限【会社員・企業年金なし】月2.3万円の理由と職業別一覧【2026年版】

iDeCo基礎知識

iDeCoの掛金上限は職業・勤め先によって異なる

iDeCoの月額掛金上限は、加入者の職業区分・勤め先の年金制度の有無によって細かく定められています。「会社員(企業年金なし)」に該当する場合、上限は月2.3万円(年27.6万円)です。

本記事では、会社員(企業年金なし)の掛金上限が月2.3万円である理由、他の職業区分との違い、2024年以降の改正ポイントを2026年最新版として解説します。

📊 この記事でわかること(3分まとめ)

  • 会社員(企業年金なし)のiDeCo掛金上限は月2.3万円(年27.6万円)
  • 「企業年金なし」の確認方法と、間違えやすい注意点
  • 職業別・年金制度別の掛金上限一覧
  • 2024年改正で変わった企業型DC加入者の上限

1. 職業別・iDeCo掛金上限一覧(2026年版)

iDeCoの掛金上限は国民年金法で定められており、勤め先に企業年金(DB・企業型DC)があるかどうかが大きく影響します。

加入区分詳細月額上限年額上限
会社員(企業年金なし)厚生年金加入・DBなし・企業型DCなし23,000円276,000円
会社員(企業型DCのみ)企業型DCに加入・DBなし20,000円240,000円
会社員(DBのみ、または両方)確定給付企業年金(DB)に加入12,000円144,000円
公務員共済年金(現:被用者年金)加入者12,000円144,000円
専業主婦(夫)第3号被保険者23,000円276,000円
自営業者・フリーランス国民年金第1号被保険者68,000円816,000円

※企業型DCに加入しながらiDeCoにも加入する場合、両方の合計が月額55,000円(DB加入者は月27,500円)を超えられません。

2. 「企業年金なし」の確認方法

自分が「企業年金なし」に該当するかどうか、以下の方法で確認できます。

① 会社の人事・総務部門に確認する

最も確実な方法です。「確定給付企業年金(DB)または企業型確定拠出年金(DC)に会社が導入しているか」を直接聞いてください。

② 給与明細・源泉徴収票を確認する

給与明細に「確定拠出年金」「DB掛金」などの控除項目がある場合は企業年金ありです。源泉徴収票の「社会保険料等の金額」欄でも一部確認できます。

③ 国民年金基金連合会の加入者番号で確認する

iDeCoに申し込む際の「事業主の証明書」に、企業年金の有無を記入する欄があります。会社が証明書に「企業年金なし」と記入することで確定します。

⚠️ 間違えやすいポイント

  • 「退職金制度がある」=企業年金ではない(退職金は別制度)
  • 「中小企業退職金共済(中退共)」は企業年金に含まれない
  • 「企業型DCがある」のにiDeCoで月2.3万円を設定すると上限超過になる

3. 会社員(企業年金なし)の節税シミュレーション

月2.3万円(上限)でiDeCoに拠出した場合の年間節税額を年収別に試算します。

年収(目安)実効税率(所得税+住民税)月2.3万円拠出の年間節税額20年間の節税総額
300万円約15%約4.1万円約82万円
400万円約20%約5.5万円約110万円
500万円約20〜30%約6.9〜8.3万円約138〜166万円
600万円約30%約8.3万円約166万円
700〜800万円約33%約9.1万円約182万円

※給与所得控除・基礎控除・社会保険料控除を加味した概算です。実際の節税額は扶養状況・医療費控除等により異なります。

4. 2024年改正で変わった企業型DC加入者のiDeCo上限

2024年12月の改正により、企業型DC加入者のiDeCo掛金上限が引き上げられました

区分改正前(〜2024年11月)改正後(2024年12月〜)
企業型DCのみ加入月2万円月2万円(変更なし)
企業型DC+iDeCo(他制度なし)月2万円月2万円(合算上限5.5万円に変更)
DB+企業型DC加入月1.2万円月1.2万円(変更なし)

「企業年金なし」の会社員は改正の影響を受けず、引き続き月2.3万円が上限です。

5. 月2.3万円で30年間積み立てた場合のシミュレーション

会社員(企業年金なし)が月2.3万円を上限いっぱいで積み立てた場合、30年後にいくら積み上がるかを運用利回り別に試算します。

運用期間元本利回り3%利回り5%利回り7%
10年後276万円約323万円約357万円約397万円
20年後552万円約753万円約942万円約1,194万円
30年後828万円約1,339万円約1,919万円約2,791万円

30年間・利回り5%で運用できた場合は元本828万円が約1,919万円に。さらに20年間の節税総額約138〜166万円(年収500万円の場合)が別途手元に残る計算です。

6. 掛金は上限額を拠出すべきか?

基本的には余裕のある範囲で上限に近い額を拠出することをおすすめします。ただし、以下の点を確認してください。

  • 生活費3〜6ヶ月分の緊急資金を確保してから拠出する(iDeCoは60歳まで引き出せない)
  • 住宅購入・教育費など近い将来の大きな支出がある場合は控えめに設定する
  • 月5,000円〜1,000円単位で設定でき、年に数回変更できる
  • NISAと並行して活用する場合はバランスを検討する

7. 会社員(企業年金なし)におすすめのiDeCo口座

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まとめ

  • 会社員(企業年金なし)のiDeCo掛金上限は月2.3万円(年27.6万円)
  • 「企業年金なし」の確認は人事部門への確認、またはiDeCo申込時の「事業主の証明書」で行う
  • 退職金制度・中退共は企業年金に含まれない(月2.3万円が使える)
  • 年収500万円・月2.3万円拠出で年間約7〜8万円の節税、20年で約150万円超の節税効果
  • 2024年改正の影響は企業型DC加入者のみで、「企業年金なし」の会社員は変更なし

よくある質問(FAQ)

Q1. 会社に退職金制度があればiDeCoの上限は下がりますか?

退職金制度(一般的な退職一時金制度)があっても、iDeCoの上限には影響しません。上限が変わるのは「確定給付企業年金(DB)」「企業型確定拠出年金(DC)」に加入している場合です。中小企業退職金共済(中退共)も同様に影響しません。

Q2. 掛金を月2.3万円より少なく設定することはできますか?

はい。掛金は月5,000円から1,000円単位で設定でき、2.3万円は「上限額」です。収入や支出の状況に応じて月5,000円〜23,000円の範囲で自由に設定できます。また、掛金は年に数回変更することも可能です。

Q3. 転職先に企業型DCがある場合、上限はどうなりますか?

転職先に企業型DCがある場合、iDeCoの上限は月2万円に変わります(企業型DCのみの場合)。転職後は速やかに勤め先の年金制度を確認し、必要であればiDeCoの掛金を変更してください。上限を超えた掛金は還付されます。

Q4. iDeCoとNISAはどちらを優先すべきですか?

節税効果を重視するならiDeCoが優先です。iDeCoは掛金が全額所得控除になるため、特に所得税率が高い方(年収400万円以上の会社員)は節税額が大きくなります。ただし、iDeCoは60歳まで引き出せないため、流動性が必要な資産はNISAで積み立てることをおすすめします。両方を活用するのが理想的です。

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