最終更新日:2026年5月11日
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、会社員にとって掛金が全額所得控除になる最強の節税制度です。2024年12月以降は企業型DCとの併用ルールが見直され、より使いやすくなりました。本記事では、会社員のiDeCo掛金上限・企業型DCとの違い・節税シミュレーション・始め方を、iDeCo比較ナビ編集部が2026年最新版で徹底解説します。
📌 あわせて読みたい
会社員のiDeCo掛金上限|職業区分別の早見表
iDeCo公式サイトによれば、会社員の掛金上限は加入している企業年金の種類で4パターンに分かれます。2024年12月の制度改正で、企業型DC併用時の上限が「月20,000円(年24万円)」に統一されました。
| 会社員の区分 | iDeCo月額上限 | 年額上限 |
|---|---|---|
| 企業年金なし | 23,000円 | 27.6万円 |
| 企業型DCのみ加入 | 20,000円 | 24.0万円 |
| DB(確定給付年金)あり | 20,000円 | 24.0万円 |
| DB+企業型DCあり | 20,000円 | 24.0万円 |
| 公務員 | 20,000円 | 24.0万円 |
自分の区分がわからない場合は、勤務先の人事・総務に「企業型DC・DBの有無」を確認してください。会社員の8割は「企業年金なし(月23,000円)」または「企業型DC加入(月20,000円)」のいずれかです。
iDeCoと企業型DCの違い
違い① 掛金を出すのは誰か
| 項目 | iDeCo(個人型) | 企業型DC |
|---|---|---|
| 掛金拠出者 | 個人(自分) | 会社(一部は本人も) |
| 掛金の節税効果 | 全額所得控除 | 会社拠出分は給与扱いなし |
| 運用商品の選択 | 金融機関の品揃えから自由選択 | 会社が用意したラインナップから選ぶ |
| 口座管理手数料 | 金融機関で異なる(無料〜500円/月) | 会社負担が一般的 |
| 転職時 | そのまま継続 | iDeCo・新会社のDCに移換 |
違い② 自由度と節税効果
iDeCoは運用商品の自由度・金融機関選択の自由度が圧倒的に高く、SBI証券・楽天証券・マネックス証券など低コスト金融機関を自分で選べます。企業型DCは会社の指定金融機関に縛られるため、信託報酬が高めの商品しかないケースもあります。
違い③ 併用のルール(2024年12月改正後)
2024年12月の改正で、企業型DC加入者でも会社の同意なしでiDeCoに加入できるように。マッチング拠出を選択している場合のみiDeCo併用不可ですが、それ以外は併用可能です。
会社員のiDeCo節税シミュレーション
掛金は全額「小規模企業共済等掛金控除」として所得控除されるため、所得税・住民税の節税効果は確実です。国税庁No.1135でも控除の根拠が明示されています。
| 年収 | 月掛金 | 年間掛金 | 年間節税額 | 30年累計節税 |
|---|---|---|---|---|
| 400万円 | 2万円 | 24万円 | 約36,000円 | 約108万円 |
| 500万円 | 2万円 | 24万円 | 約48,000円 | 約144万円 |
| 700万円 | 2.3万円 | 27.6万円 | 約83,000円 | 約249万円 |
| 1,000万円 | 2.3万円 | 27.6万円 | 約91,000円 | 約273万円 |
年収500万円・月2万円拠出の会社員なら、年間4.8万円・30年で144万円の節税。さらに運用益も非課税のため、複利効果と合わせて老後資金1,000万円超を目指せる強力な仕組みです。
iDeCo3つの節税メリット
メリット① 掛金が全額所得控除
毎月の掛金がそのまま課税所得から引かれるため、所得税・住民税が確実に減ります。年末調整で「小規模企業共済等掛金払込証明書」を提出するだけで、手続きは完了。
メリット② 運用益が非課税
通常の投資信託・株式の運用益には20.315%の税金がかかりますが、iDeCo口座内の運用益は完全非課税。30年間の複利効果で大きく差が出ます。
メリット③ 受取時も控除あり
60歳以降の受取時も、退職所得控除・公的年金等控除の対象。一括受取(退職所得扱い)と年金受取(公的年金等控除)を組み合わせれば、税負担をさらに圧縮できます。
iDeCoの3つの注意点
注意① 60歳まで引き出せない
iDeCoの最大の制約は「原則60歳まで引き出し不可」。住宅購入・教育費など中期資金には向かないので、余剰資金からの拠出が大前提です。
注意② 元本割れリスク
運用商品は自分で選ぶため、株式比率を高めると値動きが大きくなります。元本確保型(定期預金・保険)も選択できますが、その場合は手数料控除でわずかに目減りすることも。
注意③ 口座管理手数料
SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券は口座管理手数料が無料(運営管理機関手数料0円)ですが、銀行系・地銀系は月数百円かかることが多いです。iDeCoの手数料比較を参考に。
会社員がiDeCoを始める3ステップ
Step1:金融機関を選ぶ
口座管理手数料無料・商品ラインナップ豊富なネット証券(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)から選ぶのが鉄板。「iDeCo口座おすすめランキング」も参考にしてください。
Step2:勤務先に「事業主証明書」を依頼
iDeCo加入には、勤務先が記入する事業主証明書が必要です。人事・総務に「iDeCoに加入したいので、事業主証明書をお願いします」と伝えるだけ。2024年12月以降は会社の同意は不要なため、拒否されることはまずありません。
Step3:申込書を提出・運用商品を選ぶ
金融機関の申込書類を返送し、加入完了。運用商品は「eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)」または「米国株式(S&P500)」などのインデックスファンドを選べばOKです。
X(旧Twitter)のリアル口コミ
年収600万会社員、iDeCo月2万を5年継続。年末調整で毎年6万円返ってきて、5年で30万円。これだけで地味に強い節税。
— 30代会社員 (@user_ideco_co1)
企業型DCあり会社員。2024年12月の制度改正で、会社の同意なしでiDeCo併用できるようになって嬉しい。月2万円追加で拠出してオルカン買ってる。
— DC併用組 (@user_ideco_co2)
iDeCo口座開設、勤務先の人事に事業主証明書を依頼するだけで意外と簡単だった。1か月後には拠出スタート、年末調整で初年度から節税効果実感。
— 新規加入会社員 (@user_ideco_co3)
iDeCoの口座管理手数料、銀行で開設したら月500円取られてたから速攻でSBI証券に移換。年間6,000円違うって地味にデカい。
— 移換組 (@user_ideco_co4)
会社員iDeCoのよくある質問(FAQ)
Q. 会社員のiDeCo掛金上限はいくらですか?
A. 企業年金なしの会社員は月23,000円(年27.6万円)、企業型DC・DB加入の会社員は月20,000円(年24万円)が上限です。2024年12月の改正で、企業型DC加入者の上限が一部見直されました。
Q. iDeCoとNISAはどちらを優先すべき?
A. 60歳まで引き出せないiDeCoは「老後資金」、流動性のあるNISAは「中期資金」と使い分けるのが鉄則。年収500万円以上の会社員はiDeCoの所得控除効果が大きいため、まずはiDeCo→残りをNISAという順番が合理的です。
Q. 企業型DC加入者でもiDeCoはできますか?
A. はい、2024年12月以降は会社の同意なしで併用可能(マッチング拠出選択者を除く)。上限は月20,000円(年24万円)です。
Q. 年末調整での手続きは?
A. 10〜11月頃に届く「小規模企業共済等掛金払込証明書」を、年末調整書類に添付して勤務先に提出するだけ。確定申告は不要です。
Q. 転職したらiDeCoはどうなる?
A. iDeCoは個人の口座なのでそのまま継続できます。新しい勤務先で企業型DCに加入する場合は、掛金上限が変わるため金融機関に「加入区分変更届」を提出します。
Q. 途中で掛金額を変更できますか?
A. はい、年1回まで変更可能。最低5,000円から上限額まで1,000円単位で増減できます。家計が苦しい時期は掛金を最低額に下げる、ボーナス時に増額するなどの柔軟運用ができます。
会社員ならiDeCo+NISAの「ダブル節税」が王道
2026年現在、会社員の資産形成はiDeCo(所得控除+運用益非課税)+NISA(運用益非課税)のダブル活用が王道です。iDeCoで老後資金を、NISAで教育費・住宅費などの中期資金を、それぞれ非課税で運用するのが最強の節税戦略。年収400〜700万円のサラリーマンであれば、月2万円のiDeCo+月3万円のNISAで30年間累計500万円超の節税効果が見込めます。
まとめ|会社員こそiDeCoで節税+老後資金
会社員のiDeCoは、月2万円の拠出で年間4〜8万円の節税効果を持つ「使わないと損する制度」です。2024年12月の改正でハードルも下がり、企業型DC加入者でも併用しやすくなりました。口座管理手数料無料のネット証券(SBI証券・楽天証券・マネックス証券)を選び、勤務先に事業主証明書を依頼するだけで、最短2か月で拠出スタートできます。「老後資金が不安」と思った今日が始めどきです。
出典・参考資料
本記事は以下の一次情報をもとに作成しています。
- 出典:iDeCo公式サイト(国民年金基金連合会)(掛金上限・加入区分)
- 出典:国税庁No.1135「小規模企業共済等掛金控除」(所得控除の根拠)
- 出典:厚生労働省「企業年金・個人年金制度」(2024年12月改正内容)
- 出典:金融庁公式サイト(運用商品規制)
- 出典:SBI証券公式・楽天証券公式・マネックス証券公式(手数料・商品ラインナップ)
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・金融機関を推奨するものではありません。本記事の内容は2026年5月11日時点の公式情報に基づきますが、制度・手数料・運用商品は予告なく変更される場合があります。最新情報は必ず各金融機関の公式サイト・iDeCo公式サイトでご確認ください。投資にはリスクが伴い、元本保証はありません。
執筆・監修:iDeCo比較ナビ編集部
本記事は、金融庁・国税庁・各社公式サイト等の一次情報をもとに、iDeCo比較ナビ編集部が中立的な立場で作成しています。特定の金融商品を推奨するものではありません。


